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再び「渋沢栄一」 [日々のこと]

また渋沢栄一の本を読みました。
「天才渋沢栄一」著者は星亮一氏、罰末の頃をテーマにした本をたくさん
書かれた人です。初めて知りました。

いまNHKの大河ドラマで取り上げられテレビでもたくさん取り上げられている
渋沢栄一です。あまり興味になかったのですがだんだん知るようになりました。
 幕末と言えば司馬遼太郎の本が好きでこちら側を主にしたものを読んでいましたが
その対極の人ですね。
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本は8章で構成されていて
 ①運命の徳川一橋家仕官 ②幕末の熱風 ③将軍徳川慶喜の誕生 ④パリ万博博覧会へ
 ⑤江戸から東京へ ⑥大蔵省主税局長に就任 ⑦近代日本構築に捧ぐ 
 ⑧渋沢の「徳川慶喜公伝」刊行の執念

武蔵の国の片田舎の農家の出身の渋沢が激動の時代を波乱万丈の人生を生きる物語ですね。
農家と言っても米作だけでなく農産物を生産、加工、販売もする豪農で商業にも精通したのが
後に生きていますね。
成り行きで一橋家に仕官、その一橋慶喜が将軍になる。そしてパリ万博に行く一員に選ばれ
パリに行きそしてヨーロッパを歴訪して当時の最先端を体験する。

その間に幕府は薩長に負けてしまう。
帰国、幕臣の身がそのうち新政府に呼ばれる。能力を買われたのですね。ついには大蔵省
主税局長にまでなり政府の財政組織を構築する。
34歳で政府の職を辞して民間人として銀行の設立、鉄道、保険、福祉など多くのこと
を行うなどまさに大活躍ですね。

渋沢栄一の人生の節目はパリ万博に行き、世界を見てきたことのようです。
農民出身の彼をパリ万博派遣の一員にした徳川慶喜もこの点は偉い!
楽しく読みました(^◇^)。

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