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歌の「故郷」を訪ねる(2) [日々のこと]

ボランティアの歌の会では毎回、最後には「故郷」を歌って貰います。
地方で生まれ育ちその後,上京など違う場所で働き生活している人に
とってこの歌は思い入れのある歌です。

この歌は大正3年、尋常小学校の6学年の音楽教科書に掲載されました。
文部省唱歌ですね。

今回はこの「故郷」ふるさとを訪ねました。
作詞者の高野辰之氏の生家を訪ねました。長野県の北部、信州中野市の永江です。
最寄り駅はJR飯山線の替佐駅、長野駅から30分くらいでしょうか。
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ここからバスで10分と本な書いてありましたが聞いたらバスは1日4本で列車との
接続はない、タクシーがいいといわれました。私は費用節約で歩きました。ネット
からの地図を頼りに、5キロくらいあるいたかな、1時間と少しかかりました。
道はほとんど登り道で目的地は標高の高いところでした。

高野辰之の生家に到着です。山間の小さな集落のなかの立派な家でした。
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貧しい家に生まれ苦労したがのちに文学者として名誉ある地位得ての家ですね。
後ろの山が歌詞の「うさぎ追いしかのやま」です。
近くのお寺の鐘が「朧月夜」の鐘ですね。「小鮒釣りしかの川」も近くにありましが
以前は沢山魚がいましたが今は少なくなったようです。
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かって高野辰之が教員をした永田尋常小学校の跡地に「高野辰之記念館」があり行きました。
国文学者としての偉大な功績を遺すと氏のスライド映画と資料が展示されていました。
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高野辰之は 故郷、春が来た、紅葉、朧月夜などの作詞者として知られておりこれが
本職だと思っていたのですが違うのですね。
代用教員のあと,現信州大学に入学その後26歳の時、上田万年文学博士をたより上京
博士のもとで国語、国文学の研究に没頭やがて文部省国語教科書編集委員に選ばれ
ました。ここで国定音楽教科書「尋常小学唱歌」を編集する中で前期の唱歌の作詞も
したのですね。
「日本歌謡史」など書き上げ対象4年に東京大学の文学博士の学位、昭和3年に帝国学士院賞
を授与された、偉い人ですね(^◇^)

記念館のある永田は山の中の小さな竜楽です。記念館に11時ころ行きましたが見学者は
私だけ、ずっと誰も来ませんでした。帰りはJR駅までバスに乗りましたが乗客はずっと
私だけでした。日本の原風景は同時に交通に恵まれないところですね。



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